小学生にも適応 スギ花粉舌下錠シダキュアについて
2018/07/04
2018年6月29日より、シダキュア(スギ花粉舌下錠)の処方が開始されました。
これまでのスギ花粉に対する舌下免疫療法薬シダトレンは12歳以上が対象でしたが、シダキュアは12歳以下の小児(原則 5歳以上)でも内服可能となりました。
ご自宅で1日1回、1分間舌下に保持したあと、飲み込みます。
最低でも3年以上、毎日継続する必要があります。
保険診療で、「マル子」等の医療証も使えます。
重症な喘息や重症なアトピー性皮膚炎がある場合、スギ以外のアレルギー反応も強い場合は、重篤な副作用(ショック)出現の恐れがあるため当院での投薬は控えさせていただきます、ご了承ください。
小児の場合、原則的に受診時は保護者の付き添いが必要です。
ただし、増量期に特に問題なく維持期に入り、維持期の2回目以降は、お子様が受診時にこちらの話をしていることを理解し、診察・治療に協力的であり、帰宅後にお子様自身が保護者に説明できると医師が判断した場合は、小学校高学年以上のお子様のみでの受診も可能です。
違いは以下の表のとおりとなります。
毎日の生活の中にいかに「忘れずに内服すること」を組み込んで頂くかが治療成果を高めるためには大切です。毎日服用するタイミングを決めて「毎日内服する」習慣を作っていただき、無理なく治療を続ける環境をご家庭で作っていただくことが肝要です。
これまでのスギ花粉に対する舌下免疫療法薬シダトレンは12歳以上が対象でしたが、シダキュアは12歳以下の小児(原則 5歳以上)でも内服可能となりました。
ご自宅で1日1回、1分間舌下に保持したあと、飲み込みます。
最低でも3年以上、毎日継続する必要があります。
保険診療で、「マル子」等の医療証も使えます。
治療の対象となる方
- スギ花粉症の方(アレルギー検査結果があればご持参ください、未検査であればスギアレルゲンの確定が必要です。)
- 小学生以上65歳未満の方(5歳以上小学生未満は、診察時相談の上で医師が可能と判断した場合のみとさせていただきます。)
- 舌の下に錠剤を1分間保持可能で、嚥下後5分間飲食不可、内服後2時間激しい運動と入浴は不可が守れる方
- 毎日薬を飲むことができる方
- 決められた期日ごとに通院が可能である方
重症な喘息や重症なアトピー性皮膚炎がある場合、スギ以外のアレルギー反応も強い場合は、重篤な副作用(ショック)出現の恐れがあるため当院での投薬は控えさせていただきます、ご了承ください。
小児の場合、原則的に受診時は保護者の付き添いが必要です。
ただし、増量期に特に問題なく維持期に入り、維持期の2回目以降は、お子様が受診時にこちらの話をしていることを理解し、診察・治療に協力的であり、帰宅後にお子様自身が保護者に説明できると医師が判断した場合は、小学校高学年以上のお子様のみでの受診も可能です。
シダトレンとシダキュアについて
治療方法、治療開始時期、注意点についてはシダトレンと同じです。シダトレンのこちらのページを参照ください。違いは以下の表のとおりとなります。
シダキュア | シダトレン | |
薬品種類 | スギ花粉舌下錠(錠剤) 2,000 JAU 5,000 JAU(維持量) |
スギ花粉舌下液 200JAU/mLボトル 2,000JAU/mLボトル 2,000JAU/mLパック(維持量) |
保存方法 | 常温 | 冷蔵庫(温度2度~8度) |
服用時の 舌下保持時間 |
1分間 | 2分間 |
増量期の期間 | 1週間 | 2週間(1週間ごと) |
増量期の 通院頻度 |
初回は院内で内服 1週間、自宅で毎日同じ用量で服用し再診 (維持期になるまで2回受診必要) |
初回は院内で内服 自宅で用量を増やしながら服用し、1週間終了時に再診が必要、さらに1週間かけて維持量まで容量を増やし、再診 (維持期になるまで3回受診必要) |
維持期の 通院頻度 |
4週間に1回 | 4週間に1回 |
※ シダトレンは2021年3月31日で販売中止となりました。2019年以降の舌下免疫療法の新規の開始はすべてシダキュアとなります。
保護者の方へ
舌下免疫療法は、長期間かけて少しずつスギ花粉への反応を少なくしていく根本的な治療です。しかし効果がある方にも治療効果は永久に継続するのではなく、また10%~20%の人には無効と言われています。そのためこの治療を続けるためには、本人だけでなく保護者の方も「最低3年間、毎日治療を続ける」覚悟が必要です。毎日の生活の中にいかに「忘れずに内服すること」を組み込んで頂くかが治療成果を高めるためには大切です。毎日服用するタイミングを決めて「毎日内服する」習慣を作っていただき、無理なく治療を続ける環境をご家庭で作っていただくことが肝要です。